コミュニケーションツールとして圧倒的な普及率を誇る「LINE」。ビジネスでもマーケティングの手段として「LINE公式アカウント」を利用できます。定着率の高いプラットフォームであるため、幅広い世代にリーチでき、運用次第で大きな成果を得られるのが特徴です。
そこで今回はビジネスでのLINE運用について、以下の内容をご紹介していきます。
- LINE運用とは
- LINE公式アカウントの主な機能
- LINE運用のメリット
- LINE運用の注意点
LINE運用をうまく活用できれば、ビジネスの幅が広がります。これから自社にLINE運用を取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
LINE運用とは
LINE運用とは、企業・店舗がビジネスで利用するアカウントを取得し、運用する方法です。個人アカウントとは異なり、「友だち追加」したユーザーに対して一斉に情報発信できます。
個人アカウントと企業用の公式アカウントの違いは以下のとおりです。
個人アカウント | 公式アカウント | |
目的 | プライベート向けの 無料チャットツール | 企業や店舗がLINEユーザーに 情報を届けるツール |
主な機能 | トーク 通話 プロフィール LINE VOOM | メッセージ配信 チャット リッチメニュー 販促機能 レポート機能 など |
料金 | 無料 | フリープラン:無料 ライトプラン:5,000円 スタンダードプラン:15,000円 |
基本的にシンプルな連絡手段である個人アカウントとは異なり、公式アカウントでは販促機能やレポート機能といったビジネス向けのメニューがそろっています。
LINE公式アカウントの主な機能
LINE公式アカウントでは、以下の8つの機能が利用できます。
- メッセージの配信
- チャット機能
- リッチメニュー
- ショップカード
- クーポンの配布
- LINEコール
- LINE VOOM
- レポート機能
それぞれの機能について、詳しく見ていきましょう。
メッセージの配信
公式アカウントを友だち追加したユーザーに対して、メッセージの一斉配信ができます。テキストだけでなく、画像や動画、クーポンなどが配信でき、さまざまな組み合わせが可能です。
また、全員への配信だけでなく、属性での絞り込みや配信日時も設定できることから、かなり自由度の高い配信ができます。
チャット機能
ユーザーからのメッセージに返信できる機能です。チャット機能を使ってユーザーから予約の受付もできるため、飲食店や美容室、エステサロンなどは、この機能を使って予約システムの構築ができます。
また、本来のLINEの使い方と同じため、ユーザーにとって使いやすい機能です。時間や場所を気にせずに、手軽に予約や問い合わせができます。
リッチメニュー
リッチメニューとは、トーク画面下部に表示されるメニューです。リッチメニューを使うことで、公式サイトなど、外部への誘導がしやすいメリットがあります。
また、リッチメニューのデザインにはサイズなどの規定がありますが、テンプレートを使用すれば簡単に作成可能です。
視覚的なアプローチができ、「メニュー」「アクセス方法」「公式サイト」など、さまざまな情報をユーザーにアピールしやすくなります。
ショップカード
LINE公式アカウントでは、ショップカードの発行が可能です。ユーザーは商品購入や来店に応じて、LINE上でポイントを貯められます。ショップカード発行の手間やコストが削減できるだけでなく、セールやキャンペーンと連動させて再来店を促すような活用方法もあります。
クーポンの配布
セールやキャンペーン時に利用したいのが、クーポンの配布です。LINE公式アカウントでは、友だち追加したユーザーへクーポンを配布する機能があります。
商品の購入や来店を促すためにもうまく活用していきましょう。また、「友だち限定クーポン」とすることで、ユーザーからの友だち追加を増やせるのもメリットです。
LINEコール
ユーザーがLINE公式アカウントに対して、電話をかけられる機能です。無料で電話ができるだけでなく、通話データがトーク上に残せるため、通話後もLINEチャットでコミュニケーションがとれたり、着信相手が一目でわかったりすべてLINE上で完結します。
通話の種類も音声通話・ビデオ通話があるため、さまざまな用途で使用できるのがメリットです。音声通話でユーザーの予約を受け付けるだけでなく、ビデオ通話を利用したオンラインレッスンなどにも利用できます。
LINE VOOM
LINE VOOMとは旧タイムラインです。SNSのようにリアルタイムで更新ができ、ユーザーは「いいね」や「コメント」をつけられます。LINE VOOMに投稿した情報はユーザー以外にも共有できるため、友だち以外のユーザーにも拡散されやすいのがメリットです。
レポート機能
公式アカウントの管理画面では、友だち登録の増加推移やブロック数などの数値が分析できます。レポート機能を使うことによってユーザーの反響を分析でき、今後のビジネスに反映しやすくなっています。そのほかにも、メッセージ開封率や友だち登録の追加経路など、運用するうえで重要なデータが分析できるのもメリットです。
LINE運用のメリット
企業がLINE運用をすることでさまざまな機能が利用できますが、LINE運用を取り入れることでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではLINE運用のメリットについて詳しく解説します。
自社アプリより手軽に開設・運用ができる
LINE運用を取り入れるメリットの一つが「手軽に解説できる」点です。0から自社アプリを開発するには時間や費用がかかります。しかし、LINE公式アカウントであればすぐに開設できて、運用も簡単です。
また、LINE公式アカウントの機能を利用することで、情報の拡散やユーザー分析も手軽にできるようになります。集客や販促に便利な機能がそろっていることから、開設後すぐにビジネスに活用できる点も利点です。
基本機能は無料
LINE公式アカウントの料金プランは「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3つがあります。それぞれの違いを表にまとめてみました。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額(税込) | 無料 | 5,500円 | 16,500円 |
無料メッセージ数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | 〜3円 |
基本的な機能が利用できるフリープランは無料となっており、小さな規模の企業や店舗でも始めやすい料金システムです。
まずは、月1,000通のメッセージを送れるフリープランから始めてみるとよいでしょう。友だちとなったユーザーの数が増える、送るメッセージの数が増えるといったタイミングで有料プランへの切り替えを検討しましょう。
生活習慣に入りやすい
NTTドコモ モバイル社会研究所による「2022年一般向けモバイル動向調査」によると、スマホ・ケータイ所有者のうちLINE利用率が81.6%との結果が出ました。この結果からも、LINEは多くの人にとって生活になくてはならないインフラの一つとなっていることがわかります。そのため、自社の発信する情報がユーザーの生活習慣に入りやすいといった点がメリットです。
普及率の約80%といった数値は、ほかのSNSと比べても高い普及率を誇ります。今後さらに、ユーザーにとって欠かせないプラットフォームになることが予想されます。
LINE運用の注意点
企業にとってメリットが多く、手軽に利用しやすいのがLINE公式アカウントです。しかし、LINE運用を始める際に注意したい点が3つあります。ここではLINE運用の注意点について、詳しく見ていきましょう。
配信頻度に注意する
LINE公式アカウントでの配信ペースには、注意が必要です。配信頻度が多過ぎるとユーザーが迷惑だと感じ、ブロックされてしまいます。
ユーザーからのブロックを避けるには、週に2〜3回、多くても1日1通程度に抑えましょう。また、「通知が多いと感じる方は、プッシュ機能をオフにしてください」とアナウンスするのも方法の一つです。プッシュ機能をオフにすることで通知が表示されず、ユーザーの負担を軽減できます。
長文での情報発信に注意する
LINE公式アカウントでの発信は、コンパクトで読みやすい内容にするのがおすすめです。長文過ぎると読むのが面倒だと感じるユーザーが多いため、絵文字やスタンプを活用しながらテンポのよい文章を心がけましょう。
また、長文過ぎる内容ではユーザーに何を伝えたいのかがわかりにくくなるのも難点です。
要点をまとめた無駄のない文章を意識しましょう。
LINE公式アカウントの目的を明確にする
LINE公式アカウントの目的を明確にすることで、最適なアプローチ方法が設定でき、運用効果を最大化できます。
企業によって、公式アカウントの目的は異なります。LINE運用の目的パターンごとに、適切なアプローチ方法の例を見ていきましょう。
1.顧客とのコミュニケーションが目的:チャット機能を活用し、コミュニケーションを図る
2.実店舗への集客が目的:店舗で利用できるクーポンの発行や、セール情報の配信
3.予約を手軽にさせるのが目的:リッチメニューやLINEコールを配置して、予約のハードルを下げる
上記のように、LINE運用の目的に合わせて最適なアプローチ方法があります。運用目的に合わせて、さまざまな機能を使いこなしましょう。
LINE運用ならSeekNext合同会社へ
今回は企業のLINE運用について詳しく解説しました。公式アカウントは3種類の料金プランがあるため、まずは無料で利用できる「フリープラン」から試してみるとよいでしょう。
LINE運用でお困りの方は、SeekNext合同会社へお気軽にご相談ください。SeekNext合同会社なら、それぞれの企業に最適なLINE運用をご提案します。気になることがありましたら、小さなことでもご相談ください。
コメント