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サイト設計のやり方とは?必要な手順やポイントを解説!

サイトのテーマやコンテンツ内容など、あらかじめ明確に設定しておくことをサイト設計といいます。新しいサイトを制作するにあたって、事前にサイト設計を考えるのはとても大切です。

情報が統一&整理されたサイトは、専門性が高くユーザーにとって回遊しやすいサイトです。Googleを含む検索エンジンが情報を読み取り、上位表示させるためにも欠かせません。

今回はWebサイトを制作するうえで大切な、サイト設計の手順や作成ポイントについて解説していきます。

目次

【重要】サイト設計前にターゲットを決めておく

サイト設計を始める前に、まずはターゲットとするユーザー像を具体的に決めなければなりません。幅広いターゲットを対象としたサイトは、ユーザーにとって他人事です。そのため、結局誰の関心も集められません。

ユーザー像が決まれば、「ユーザーによって価値のあるサイトは何か?」を基準に細かな設定も行えます。結果として、ユーザー満足度の高いサイトが制作できます。

ターゲットとして最低限設定しておくべき内容は以下の通りです。

  • 年代:20代~30代など
  • 性別:男性・女性
  • 家族構成:夫婦・子どもが2人いる4人家族など
  • 趣味・嗜好

ユーザーの視点を理解するためにより深く人物像を設定することを「ペルソナ」と呼びます。ペルソナでは居住地や職業、年収などの基本情報に加え、消費行動を左右させる要因となる価値観や生い立ち、ライフスタイルまで設定します。あたかも、実在するような人物像を細かく設定していくことが大切です。

サイト設計の基本的な5つの手順

ここからは、サイト設計の基本的な5つの手順を紹介します。

  1. サイトのメインとなるキーワードを選定する
  2. メインキーワードが関連するキーワードを洗い出す
  3. 関連するキーワードをグループ分けする
  4. グループ分けした関連キーワードをもとにサイトの構造を決定する
  5. グループ分けしたキーワードをもとにコンテンツを制作する

それぞれの手順を一つずつ見ていきましょう。

サイトのメインとなるキーワードを選定する

サイト設計で最も大切なのは、メインキーワードの選定です。メインキーワードとはビックキーワードとも呼ばれ、「カメラ」「美容室」など単体のワードのことを指します。ターゲットとなるユーザーが抱えうる悩みを想定し、解決するためにどのようなキーワードで検索するのか複数候補を挙げましょう。

ある程度候補が確定したら、ユーザーの検索回数(ボリューム)の多いキーワードなのか、想定しているサイトに関連するキーワードなのかで振るいにかけ絞り込んでいきます。

さらに、URLをメインキーワードに関連する名称を付けて、サイトとドメインの一貫性を持たせると、検索エンジンからの流入も増えやすい傾向にあります。例えば大手ECサイトの楽天やAmazonも、ドメインに名称が入っているのでイメージしやすいでしょう。

メインキーワードが関連するキーワードを洗い出す

続いてメインキーワードをもとに、ユーザーの検索意図を満たすために関連するキーワードを抽出します。例えば、「カメラ」であれば「カメラ レンタル」、「美容室」であれば「美容室 名古屋市」のように、メインキーワードとサイトに関連するようなワードをできる限り挙げていきましょう。

検索エンジンでは、検索したキーワードと関連性のある単語を関連キーワードとして表示します。さらに、関連キーワードの検索数を調べるときはツールを活用するのも有効な手段です。無料のものから有料まで幅広くツールが揃っており、狙っているキーワードに関連したワードを抽出できます。競合サイトがどのようなキーワードで流入しているかも検索可能です。

関連するキーワードをグループ分けする

一つのメインキーワードから複数の関連するキーワードを洗い出したら、それぞれグルーピングをしていきます。関連キーワードのグループ分けする基準をまとめてみましょう。

以下一例です。

分類方法概要
検索意図(クエリ)4つの検索クエリに分類 知りたい・行きたい・買いたい・やってみたいなど
エリア関連キーワードに地域が含まれる場合 ・〇〇+地名
カテゴリサイト設計がメインキーワードの場合 サイト設計 方法・サイト設計 分類など

SEO効果を引き出すためには、各グループのコンテンツを充実させ専門性を高めなければなりません。さらに次の手順であるサイトマップを作成するときにも役立つため、ある程度この時点で整理しておきましょう。

グループ分けした関連キーワードをもとにサイトの構造を決定する

グループ分けしたキーワードをもとに、サイトの構造を決めていきます。ここで活躍するのがサイトマップです。サイトマップとは、サイトにあるページを地図化したものです。

一般的にツリーマップの形式で作成します。上層・中層・下層と3つの階層に分け、上層はトップページ、中層は記事のカテゴリやサービス内容など大まかに仕分けていきます。

サイトの構造を決定するのは、サイト設計をするうえで重要なポイントです。ページをカテゴリごとに分類し関連性を持たせることで、ユーザーがサイトを回遊しやすくなり情報を収集しやすいメリットがあります。

ここでは、制作する目的やターゲットとなるユーザーをベースに、キーワードを取捨選択し不要なものは弾いておきましょう。

グループ分けしたキーワードをもとにコンテンツを制作する

キーワードのグループ分けとサイト構造を決定したら、ここで初めてコンテンツの制作に取り掛かります。サイトの設計も大切ですが、ユーザーの欲求を満たすのは良質なコンテンツが必要です。

ページごとに、検索してほしいターゲットユーザーを意識して制作していきます。コンテンツがユーザーの検索意図を満たしているのかどうかも、検索順位に影響します。

サイト設計の効果を高めるやり方とコツ

サイト設計の手順について説明しました。ここからはサイト設計のやり方とコツを以下の3点に分けて説明します。

  • 専門性を高める
  • リンクの階層は浅くする
  • URL(ドメイン)の名称は簡潔でわかりやすいものにする

一つずつ見ていきましょう。

専門性を高めてGoogleに評価される

Googleに高く評価されるサイトとは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているサイトです。

そこで、ユーザーにとって最適なページを選定する評価基準として、「ページ品質評価の最重要項目」が定義されています。頭文字をとってE-E-A-Tとも呼ばれており、コンテンツを上位表示させるうえで重視すべき基準です。具体的には以下の4つが掲げられています。

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

コンテンツ制作では専門家への取材や監修をつけたり、著者の情報を充実させたりと一工夫加え、Googleに評価されるサイトを目指しましょう。

リンクの階層は浅く設定する

コンテンツとコンテンツのリンクの階層はなるべく浅く設定するのがベストです。リンクの階層が深くなると、Googleのクローラーが情報を判断するのに時間もかかり、上位表示しづらいデメリットがあります。

クローラーが情報を判断しづらい状況は、ユーザーが情報を判断しづらい状況でもあります。一方、ユーザーの満足度を高めるためにも、階層は浅くし目的のページにたどり着きやすくしましょう。なかなか欲しい情報にたどり着かない設計は、ユーザーにストレスを与え離脱につながります。

URL(ドメイン)の名称は簡潔でわかりやすいものにする

URL(ドメイン)の名称は簡潔でキーワードに関連するものを設定しましょう。

キーワードに沿ったURLにするとユーザビリティも向上します。

ユーザーが検索キーワードを入力したとき、URLに関連するキーワードが含まれているサイトであれば、サイトの内容が課題を解決できるサイトであるととらえ安心してクリックできます。クリック率も高まりSEOの効果も期待できるでしょう。

成果のでるサイト制作なら外注も視野に入れよう!

Webサイト設計はセルフでも制作できます。しかし、より成果を求めたWebサイトの制作をしたいなら企画から設計、運営までトータルで考えなければなりません。ターゲットのニーズやトレンドに沿ったコンテンツ制作や動線を考慮したサイトの構造は、未経験者では難しい場合もあります。

多くのWeb制作会社では、サイト設計のコンサルティングから対応しています。会社内でサイト制作に割くリソースがない方や、ノウハウのある人材が不足しているときには外注するのがおすすめです。

ほかにも、サイト制作を外注するメリットは次の通りです。

  • セキュリティ面で安心できる
  • サイト設計がしっかりしている
  • 運用に関するサポートを受けられる

サイト制作による売上効果を実感するには、長期的な視点が大切です。制作だけでなく、運用までサポートしている制作会社を選び、会社の成長に役立てましょう。

外注するなら覚えておきたい「提案依頼書(RFP)」とは

Webサイトの制作を外部に委託する際、依頼内容の記録は残しておきましょう。打ち合わせで説明をするだけでは、依頼内容が正しく伝わらず要望通りのサイトに仕上がらないリスクがあるからです。

外部に委託する際は提案依頼書(RFP)を作成して制作会社に配布すると、発注後のトラブルを未然に防止できます。

提案依頼書(RFP)は、Webサイトを制作する目的及び目標などを記載した書類です。発注側と受注側の認識を共有する目的で作成します。提案依頼書(RFP)に記載する内容はおおよそ以下の通りです。

  • Webサイトを制作する目的とターゲットとするユーザー
  • Webサイトに導入するシステム
  • 大まかなページ数
  • 対応するデバイスの種類

提案依頼書(RFP)を記載すると、サイトの全体感も掴みやすくなります。

まとめ

サイト設計は、期待する成果を獲得するためにはとても重要な作業です。サイトを制作する段階で、サイト設計の精度が高ければ、効率よく集客や売上増加の結果にも結びつくでしょう。

さらに今回は、外部に委託する際に必要なRFPについても解説しました。サイト設計のやり方をマスターして、自社で掲げた目標を達成させましょう。

ユーザーの使いやすさとSEOを考慮したサイト制作を希望の方はSeekNext合同会社にご相談ください。予算に応じて綿密な調査も行いながら、適切なサイト制作から運営のサポートを行います。

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この記事を書いた人

佐藤潤嗣のアバター 佐藤潤嗣 SeekNext合同会社 代表

福岡県のホームページ制作会社の代表。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっており、実績は100を超える。
大手メディアサイト「比較ビズ」などの監修者も務めており、制作関係なら何でも相談して下さいの精神で活動している。

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