近年、広告業界の中でも注目されているのが、Web広告です。しかし、Web広告にも数多くの種類があり、自社に合っているWeb広告がわからない方も多いかと思います。
この記事ではWeb広告について、広告の種類や特徴、自社に合ったWeb広告の選び方を紹介していきます。
Web広告とは
Web広告とは、インターネットの媒体上に掲載される広告を指します。Web広告には以下のようなさまざまな課金方法があり、ターゲット層に合わせて選ぶとより高い効果を得られます。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
- エンゲージメント課金型
- 成果報酬型
- 配信数型
- 広告視聴単価型
- 期間保証型
- ページビュー保証型
予算や取り扱っている商材によって適した課金方法が異なるため、Web広告の運用を始める前にきちんと理解しておきましょう。
Web広告の種類
Web広告にはさまざまな種類があり、どれを採用すればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
商材や狙うターゲット層によって選ぶべきWeb広告は変わってくるため、自社に合った広告の種類を把握する必要があります。Web広告の種類について、特徴を見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果上部に表示される広告を指します。ユーザーが検索したキーワードに応じた広告が表示されるため、購買意欲の高いユーザーを集められるのが特徴です。
しかし、購買につながりやすいキーワードは競合が強いのが難点でもあります。競合他社と違いを出す工夫が求められる方法です。
また、リスティング広告は、クリック課金型も特徴の1つです。予算に応じて広告主が出稿額を決められるため、まずは低予算で出稿したい企業にもおすすめです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、アプリやWebサイトの広告枠に表示される広告を指します。画像や動画を使ったバナー形式の広告であることから、バナー広告とも呼ばれている広告です。
バナー形式であるため、表現の幅が広く、訴求する内容が幅広いメリットがあります。また、ユーザーの目を引く広告を出すことで、潜在層にもアプローチしやすいのが強みでもあります。
しかし、リスティング広告とは違い、ユーザーが自分で検索した広告ではないため、離脱しやすいのが難点です。ユーザーが離脱せず、すぐ購入したくなるような広告を打ち出す戦略が必要となります。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数の広告媒体によって作られたネットワークで配信するシステムを指します。通常のディスプレイ広告といえばこのアドネットワーク広告を指すのが一般的です。代表的な媒体は、「Googleディスプレイネットワーク（GDN）」と「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク（YDN）」が挙げられます。
これまでは、媒体ごとに課金方法や提供されるデータが異なっていたため、広告の効果を比較しづらいといった難点がありました。しかし、アドネットワーク広告を活用できるようになると、多数のメディアをまとめることが可能となり、業務効率化が図れるのです。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にWebサイトを訪問した履歴のあるユーザーに対して表示させるWeb広告を指します。サイトを訪れるユーザーの約90%が、商品の購入といった行動を起こさずに離脱しているとされ、一度のサイト訪問だけでは行動を起こしにくい傾向があります。
そこで、検討中のユーザーに対して再び広告を表示し、アプローチをかけることで商品購入やサービス導入へつなげるのがリターゲティング広告の目的です。関心の低いユーザーよりも、一度サイトを訪れたユーザーの方が行動を起こしやすいメリットがあります。
純広告
純広告とは、決まったWebサイトの広告枠を買い取り、掲載するWeb広告を指します。例えば、美容家電の広告であれば化粧品の比較メディアのように、自社のターゲットに近いユーザーが訪問するようなサイトへ出稿します。
媒体ごとに広告掲載の単価が決まっているのが特徴で、出稿したWebメディアの集客力を利用できるのがメリットです。また、運用の手間もかからないため、社内でWeb広告運用のリソースが確保できない場合にもおすすめです。
SNS広告
SNS広告とは、TwitterやInstagramなど、SNSのタイムライン上に表示される広告を指します。SNSの検索機能などから興味関心を割り出し、ユーザーが興味を持つような広告を配信するのが特徴です。
ターゲティングの精度が高く、ほかの広告に比べてユーザーに受け入れられやすいのが特徴で、潜在層にアプローチしやすい方法とされています。
Facebook広告
Facebook広告は、Facebookのストーリーズなどに出稿する広告を指します。Facebookは本名での登録が基本となっており、年齢や職業、地域などの個人情報を入力する必要があります。そのため、プロフィール情報をもとにした精度の高いターゲティングができ、自社が情報を届けたいターゲット層に的確に訴求できるのがメリットです。
そのほかにも、Facebook広告には「類似オーディエンス」といった機能があります。既存の顧客と属性が似ているユーザーをターゲティングできるため、新しい顧客層を獲得したい場合にも効果的です。
Twitter広告
Twitter広告とは、ユーザーのツイートから興味関心を引き出し、配信される広告を指します。Twitter広告はプロモツイート・プロモアカウント・プロモトレンドの3種類あり、ユーザーへ表示される場所が異なるのが特徴です、
これまでは10〜20代の若い層をターゲットにした広告が多かったのですが、最近ではビジネスマーケティングにも活用されています。「いいね」や「リツイート」で手軽に拡散でき、拡散力に優れた配信方法です。
Instagram広告
Instagram広告はほかのSNS広告と同じく、ユーザーの興味関心に応じて配信される広告です。Instagramがビジュアル重視のSNSといったこともあり、化粧品や美容グッズ、ファッションといった女性向けの商材と相性がよいとされています。
Instagram広告は1日あたり約1ドルといった低予算で始められることもあり、試行錯誤しながら施策の改善ができるのがメリットです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型広告を指します。媒体主（アフィリエイター）が保有しているブログやSNSアカウントに広告を出す方法で、成果が発生したときのみ広告主から媒体主へ報酬が支払われます。
多くのアフィリエイトサイトに掲載される機会があり、認知拡大に役立ち、潜在層へのアプローチも可能です。費用が発生するのは成果が出た場合のみのため、費用対効果が高いのもメリットです。
記事広告
記事広告とは、Webサイト内でPR用の記事を配信してもらうWeb広告を指します。第三者の目線で商材の魅力を記事にまとめるため、「PR記事」「タイアップ記事」とも呼ばれる宣伝方法です。
第三者がPRすることで広告らしさを感じさせず、1つのコンテンツとしてユーザーに商材の魅力を伝えられます。潜在層や広告が苦手なユーザーにもアプローチしやすい手法です。
動画広告
動画広告とは、動画配信によって広告を配信する方法で、主にYouTubeなどで活用されています。テキストや画像では伝えきれない情報を伝えられるのが特徴で、ユーザーの印象に残りやすいのがメリットです。
動画広告では表現方法が豊富なため、ユーザーにインパクトを与える広告だった場合、大きなムーブメントを作り出す可能性があります。拡散力も高いため、思わぬマーケティング効果が得られる可能性もある宣伝方法です。
メール広告
メール広告とは、メールで広告を配信する手法です。メール広告には「HTML形式」「テキスト形式」の2種類あり、HTML形式であれば画像や動画を使った幅広い表現ができます。
ほかの広告よりも手間がかからずに手軽に配信できるのがメリットで、翌日のセールや週末のキャンペーン情報などにも対応でき、即時性があるのが特徴です。
社内や自宅で閲覧してもらいやすいことから、情報量の多い広告に適した手法です。
自社に適したWeb広告の選び方とは
Web広告はたくさんの種類がありますが、成果を上げるには、自社に適したWeb広告を選ぶことが重要です。そこで、意識したいポイントは以下の3つです。
- Web広告を出す目的を明確にする
- 予算について考慮する
- 業種を考慮する
この3つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
Web広告を出す目的を明確にする
Web広告を出す目的を明確にすると、自然に適切な媒体が絞られます。
例えば、既存の顧客以外にも潜在層へアプローチしたい場合、類似オーディエンス機能があるFacebook広告が適しています。類似オーディエンス機能では、既存の顧客と同じような年齢・性別・興味関心のあるユーザーに広告を届けられるため、潜在層へのアプローチが可能です。
出稿する目的を明確にすることで、どの媒体を利用すべきかが見えてきます。
予算について考慮する
Web広告にかけられる予算は企業によって異なります。記事広告や純広告は買取型といったこともあり、予算が高額になりがちです。
少ない予算で出稿するには、リスティング広告やSNS広告といった運用型の広告を選ぶとよいでしょう。
業種を考慮する
Web広告を出稿する前に、まずは自社とWeb広告の相性を考慮するのが大切です。
例えば、害虫駆除の広告を出す場合、Instagram広告とは相性がよくありません。一般的にInstagram広告はビジュアル重視で、ファッション系などの広告に強いとされています。
そのため、害虫駆除の広告であれば、ユーザーが「害虫駆除」といったキーワードで検索することが考えられるリスティング広告を利用するとよいでしょう。このように、自社の商材と媒体の相性を考慮しなくてはなりません。
自社に合ったWeb広告を選ぶのが成功の秘訣
Web広告にはさまざまな種類がありますが、より高い成果を出すためには自社に合ったWeb広告を選ぶことが重要です。出稿する目的や予算、自社の商材との相性を考慮しながら、最も適した媒体を選ぶようにしましょう。
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