「直帰率と離脱率の違いがわからない!」「直帰率や離脱率の改善方法が知りたい!」とお悩みではないでしょうか。
直帰率や離脱率はサイトを運営するうえで、確認しておきたい指標です。サイトの運営状況を把握し、施策を講じるのに役立ちます。
そこで、この記事では直帰率と離脱率の意味や違いを解説します。さらに改善策、数値を確認するためのツールなどもご紹介しますので、サイト運営者は参考にしてくださいね。
直帰率と離脱率の違い
直帰率と離脱率の違いは次のとおりです。
- 直帰率は1ページ目だけで離脱する割合
- 離脱率は閲覧の最後のページになった割合
ここではそれぞれの違いを詳しく解説します。
直帰率は1ページ目だけで離脱する割合
直帰率とはユーザーが1ページ目だけを閲覧して、ページやサイトから離脱した割合のことです。直帰率の数値はサイトの種類によって異なるものの、70%を目安においておくとよいでしょう。70%を超えるとサイトに何らかの問題があり、改善を検討する必要があります。なお、直帰率は自分で計算できますが、瞬時に把握するならツールの活用がおすすめです。
また、直帰率に関係する指標として、「セッション」というものがあります。セッションとは、ユーザーがサイトに訪れることを意味しており、1度訪問すれば「1セッション」とカウントされます。サイトを解析する際に多く使われるワードのため、覚えておきましょう。
離脱率は閲覧の最後のページになった割合
離脱率とは、特定のページを訪れたユーザー(セッション)の中から、離脱(ほかのサイトに移動する、またはWebを閉じること)したユーザーの割合です。サイト内のページの中で、どのページからユーザーが離れやすい傾向があるのか把握するのに役立ちます。
例えば、一郎さんはA・B・Cのページを読み進み、そこで離脱。花子さんは、A・Cと読み進めた結果離脱したとなれば、改めてページCの内容を見直す必要があるわけです。
直帰率は離脱率に含まれる場合がある
直帰率は、セッションの中で最初の1ページ目で離脱した割合、離脱率は該当ページでセッションのうち離脱した割合というカウントの違いがあるものの、離脱率には直帰率が含まれる可能性があります。
例えば、一郎さんが数ページ閲覧後にページAを離脱したとしても、花子さんがページAに最初にアクセスしてそのまま離脱したとしても、ページAで2人が離脱したことには変わりません。花子さんにとって、ページAは直帰したページであり、かつ離脱したページでもあります。
何を知りたいかによって、直帰率と離脱率を使い分けましょう。
直帰率や離脱率が悪化した場合のリスク
直帰率も離脱率も示すものは異なるものの、どちらもサイトからユーザーが離れることを意味する指標です。サイトからユーザーが離れれば集客や売上にも影響が出るため、数値が高過ぎれば早急に改善が必要です。
コンテンツの種類によっては直帰率・離脱率が必然的に高くなるページがあるものの、情報量の多いコンテンツやお問い合わせにつながるページの数値が高い場合は見直してみましょう。
直帰率や離脱率が悪化する原因
ここでは、直帰率や離脱率が悪化する原因をみていきましょう。数値が高いときは、以下の原因が考えられるかもしれません。
- スマホに適した構成ではない
- サイトやページの表示速度が遅い
- ユーザーがとるべき行動を導けていない
- 宣伝色が強い
それぞれの原因をみていきましょう。
スマホに適した構成ではない
近年はスマホユーザーが増えているため、サイトデザインもスマホに対応することが求められます。スマホ対応ではないサイトは、PCのデザインのまま表示されるため、レイアウトが崩れユーザーに不信感を与えてしまいます。
画面の見づらさや使いにくさは、ユーザーの離脱を招きかねないため、各端末に合ったレスポンシブデザインを実装しましょう。
サイトやページの表示速度が遅い
サイトやページの表示速度が遅いと、ユーザーはストレスが溜まり離脱につながります。上述しましたが、スマホ非対応のサイトをスマホで閲覧するのも、表示速度が遅くなる原因の一つです。また、重い画像を多く用いているのもサイト表示の低速につながるため、画像軽量化を用いてサイト改善に挑みましょう。
ユーザーがとるべき行動を導けていない
ページ内で次の動線が導けていないと、ユーザーは次に取るべき行動に迷いが生じ、最初のページで離脱しやすくなります。特に直帰率が高い場合は、ユーザー目線に立ち返り、サイトの使いやすさを確認しましょう。導線まで考え抜かれたサイトであれば、ユーザーは操作にストレスを感じにくいうえに、運営側が期待するアクションを促せます。
反対にユーザーは記事の途中でわからないことがあると、それだけで使いにくさを感じ離脱します。サイトの設計を見直して、広告やお問い合わせ欄が適切な場所に設置されているのか見直しましょう。記事であれば、内部リンクを添付しておくのもおすすめです。
宣伝色が強い
問い合わせや購入、契約につなげるためには訴求が重要であるものの、宣伝の主張が強過ぎるとユーザーが敬遠して離脱に結びつきます。過剰に広告を設置していないか、広告によってサイトが見にくくなっていないか確認してみましょう。宣伝色が強いと感じられるサイトは、ユーザー視点でのコンテンツ設計とはほど遠いものといえます。
直帰率や離脱率を改善する方法
直帰率や離脱率を改善する方法は、次の6つです。
- 周辺の指標を比較する
- ユーザーの検索意図を再確認する
- デザインや使いやすさを見直す
- コンテンツの内容を充実させる
- スマホ表示への対応をする
- ユーザーが回遊しやすいようにする
それぞれの方法をみていきましょう。
周辺の指標を比較する
前提として、「直帰率や離脱率が高い=一概に改善が必要」とはいえません。例えば直帰率や離脱率が高くてもCV率がよいページは、無理して改善しなくてもよい例です。なぜなら、離脱率の悪化が必ずしもコンバージョン率を下げているとは言い切れないからです。
しかし、直帰率や離脱率が高くコンバージョン率が悪い場合は、改善の余地があります。
ユーザーの検索意図を再確認する
直帰率や離脱率が悪化しているページは、ユーザーニーズをつかめていない可能性があります。この場合はコンテンツを追加したり、信憑性の高い情報を加えたりする必要があります。また、提供しているコンテンツとユーザーの検索意図がマッチしているのかも見直してみましょう。ミスマッチを防ぐには、Googleアナリティクスからユーザーの属性を調べ、予め想定しているターゲットと適合しているか検証し、随時情報を更新し続けることが大切です。
デザインや使いやすさを見直す
ユーザーが使いやすいサイトにするために、細かい部分を確認してみましょう。例えば以下のポイントです。
- 文字の大きさは適切か
- 装飾によって見えにくくなっていないか
- 文量が長すぎないか など
ユーザーが読んでみようと思えるサイトか、操作につまずきはなさそうか見直してみてください。文字が大きすぎたり小さすぎたり読んでいて違和感を感じるものや、装飾によって文字が見えにくくストレスを与える要因はユーザーの離脱につながります。
コンテンツの内容を充実させる
SEO対策ではコンテンツの内容が重視されています。ユーザーの検索意図を汲み取り、そのユーザーにとって有益なコンテンツを提供しましょう。適切な文字数はキーワードによって異なるものの、ユーザーが知りたい情報が記載されていない、逆にテキストが長過ぎるといった場合は、離脱につながるため要注意です。
スマホ表示への対応をする
スマホユーザーが閲覧しやすいように、レスポンシブデザインを採用しましょう。レスポンシブデザインとは、閲覧するユーザーのデバイスに応じて表示を最適化するデザインを指します。
WordPressでサイトを運営しているのならば、レスポンシブデザインに対応するテーマ・プラグインの導入で実装可能です。スマホでホームページを利用しているユーザーは多いため、レスポンシブデザインは必須といっても過言ではありません。
ユーザーが回遊しやすいようにする
ユーザーが回遊しやすいように、内部リンクの設置やボタンリンクなどの配置を見直してみましょう。該当ページに関連性のあるコンテンツのリンクを張り、ユーザーがリンクをクリックするように仕向けるのも戦略です。
加えて、コンバージョンにつながるボタンは適宜設定したり、バナーを設置するなどして対策を練りましょう。制作者にとっては見慣れたサイトのページですが、ユーザーにとっては初めての場所です。内部リンクやバナーを設置し、サイトを見る順番を導くことで、どこにどのような情報があり、どのような順番で見ればよいのかガイドしてあげることがポイントです。
直帰率や離脱率を確認できるツール
ここでは、直帰率や離脱率を確認できるツールを紹介します。
- Googleアナリティクス
- ヒートマップツール
ツールを用いることですぐに数値を確認できるだけではなく、サイトを訪れている属性も確認できます。今後のサイト運営に非常に役立つため、押さえておきましょう。
Googleアナリティクス
GoogleアナリティクスはGoogleが無料で提供するツールです。ログイン後「行動」「サイトコンテンツ」「すべてページ」の順でクリックすると、直帰率と離脱率を同時に確認できます。ページごとでの確認も可能です。
直帰率と離脱率以外にも、どのページのPV数が多いのか、キーワードの順位なども確認できます。サイトを改善するうえで重要な数値をチェックできるため、積極的に活用していきましょう。
ヒートマップツール
ヒートマップツールを使うことによって、ページ内のユーザーの行動を視覚化できます。ユーザーがサイト内のページにおいて、どこでアクションを起こしたか分析する機能です。そのため興味を示さないコンテンツや、離脱のポイントなどがわかります。内部リンクやボタンリンクの配置を見直すのにも役立ち、離脱率の改善におすすめのツールです。
まとめ 直帰率や離脱率の違いを把握してサイトを改善しよう
直帰率は1ページ目だけで離脱する割合、離脱率はサイト内のセッションのうち離脱した割合と意味が異なります。しかし、いずれもページから離脱したことを示す数値であり、数値が高い場合はページになんらかの問題があると考えられます。離脱率・直帰率が高い場合は、ツールを活用しながらあらゆる策を講じて改善していきましょう。
直帰率や離脱率を改善し、より有益なサイト制作を希望のWeb担当者は、SeekNext合同会社までお気軽にご相談ください。
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