Webサイト運営はPV数を集めたり、CV率向上に励んだりするほか、直帰率や離脱率についても着目しなければなりません。直帰率が高いとコンテンツの質が低い可能性があり、CV率にも影響してくるため、早めに改善する必要があります。
しかし、そもそも直帰率が高いのかわからない、直帰率が高い場合の改善方法がわからないと悩んでいる担当者の方は多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、直帰率が高いのは何%からなのか、直帰率が高い原因や対策などについて解説します。
直帰率が高いと悩んでいるWebサイト運営者は参考にしてください。
直帰率とは
直帰率とはサイトにアクセスして、最初に表示される1ページ目のみを閲覧して離脱した割合のことです。ほかにも戻るボタンをクリックしたり、ブラウザのウィンドウを閉じたり、ページを開いたまま30分以上放置した状態であることも離脱に含まれます。
10人がサイトにアクセスして、5人がすぐにブラウザから離脱または30分以上放置すれば、5人が離脱したとなり直帰率は50%です。
ただし、最初に表示されたページに設置されている内部リンクをクリックしたり、サイト内の別の記事に移行したりした場合は離脱には含まれません。
直帰率が高いのは何%から?
直帰率が高ければ改善しなければならないものの、実は直帰率の高さはサイトによって異なります。サイトの目的やタイプ、ページ内容などによって離脱率の目安は大きく異なるため、数値のみで一概に高い・低いとはいえません。
サイトの種類別に分けた平均値は下記のように大きく異なります。
- ECサイト 20~45%
- BtoBサイト 25~55%
- ブログサイト 65~90%
- ランディングページ 60~90%
例えばお悩みを解決するQ&Aや、すぐに悩みを解決できるコラム記事などであれば、直帰率は高くなります。
直帰率が高い原因と対策
ここでは、直帰率が高い原因と対策についてみていきましょう。
直帰率が高い原因は1つということはなく、下記の原因が複数絡み合っています。
- ユーザーにとって見にくいサイト
- ページの読み込み速度が遅い
- タイトルと記事内容が一致しない
- 内部リンクがない
- 1ページで悩みが解消できる
- レスポンシブデザインを採用していない
- 情報の信憑性が低い
- 文章が読みにくい
これから紹介する原因と対策を基に、直帰率の数値を改善していきましょう。
ユーザーにとって見にくいサイト
ユーザーにとって見にくいサイトは、「どこを閲覧すれば情報を得られるのかわからない」となるため、ほかのサイトに流れてしまいます。
もしもコンテンツが充実している場合はサイトマップを設置したり、サイトデザインを見直したりするなどして、見やすいサイトを意識しましょう。また、文章が長い場合は目次を設置するなどして、見たい情報はすぐに確認できるようにしておくのも効果的です。
ページの読み込み速度が遅い
ページの読み込み速度が遅いとユーザーはストレスを感じるため、離脱につながります。例えば読み込み時間が1~3秒の離脱率は32%、1~5秒にもなると90%が離脱と、読み込み速度と離脱率が大きく関係していることがわかります。
ECサイトのように必然と画像が多くなるサイトは表示速度が低下しやすいため、画像圧縮を利用するなどして画像を軽量化しましょう。
タイトルと内容が一致しない
タイトルに対して内容が一致していない文章であれば、ユーザーは「求めている答えがない」と感じて離脱してしまいます。タイトルと記載されている文章が合っているか、再度見直してみましょう。
例えば、タイトルに「離脱率が高い数値」とあるにもかかわらず、ユーザーが「その答えがどこに記載されているのかわからない」と判断すれば離脱率は高まります。
タイトルはPV数を集めるうえで重要な情報であるものの、サイトに記載されている文章に答えがなければ意味がありません。
内部リンクがない
コンテンツが充実しているにもかかわらず、内部リンクがないとユーザーは次の行動に迷いが生じ離脱してしまいます。また、ユーザーが読んでいる途中に疑問を抱く内容をサイト内で解決できなければ、ほかのサイトに流れる原因です。
サイトに訪れたユーザーが記事を読んでいて次に何を読みたくなるのか、どのような疑問を抱きやすいかを考えながら内部リンクを設置してみましょう。またすでに内部リンクを設置している場合は、気付きやすいデザインにするのが効果的です。
内部リンクでコンテンツを多く読んでくれれば、サイトのファンになってくれる可能性もあります。
1ページで悩みが解消できる
Q&Aやすぐにお悩みが解消するコラム記事などは目的がはっきりとしているため、直帰率が高くなる傾向にあります。
この場合は直帰率が高くとも、ユーザーニーズを満たせているため改善する必要はありません。
レスポンシブデザインを採用していない
レスポンシブデザインとは「閲覧するユーザーの端末に合わせてWebサイトの表示が最適化されるデザイン」のことです。導入していないと、ユーザーは使いにくさを感じ離脱率が高くなります。
具体例としてパソコン専用のサイトしかないと、スマートフォンの利用者の離脱率が高くなる傾向があります。今や日常的にスマートフォンを利用する方は97%、パソコンを利用する方は46%とほとんどの方がスマートフォンの利用者です。
加えてスマートフォンのみでインターネットを閲覧するユーザーは52%と、2人に1人がスマートフォンでサイトを見ています。このことから、レスポンシブデザインを採用していないサイトは早急に改善が必要です。
情報の信憑性が低い
情報の信憑性が低いと、ユーザーからは「信用できない情報」としてすぐに離脱されてしまいます。加えて直帰率が高くなるだけではなく、上位表示もされにくくなります。
記載されている情報の参照元がない場合は記載しましょう。また、専門家に監修をしてもらったり、実体験がある方に記事を書いてもらうのも効果的な方法です。
文章が読みにくい
文章が読みにくいとユーザーは「ほかのサイトで調べる」となり、離脱率が高くなります。文章が読みにくい原因は複数ありますが、基本的な構成や文章の見直しをしてみましょう。
例えば前置きが長過ぎる文章や、箇条書きが使われていない文章はストレスを感じさせます。文だけでは説明しにくいものであれば、画像や写真を用いるのが効果的です。
状況によっては、文章のプロであるライターに依頼してみましょう。
直帰率を改善するうえでの注意点
直帰率が高いのはサイトに何かしらの問題がある証拠ですが、すべてのサイトに問題があるわけではありません。また対策をしたからといって、すぐに改善するものではありません。
ここでは、直帰率を改善するうえでの注意点をみていきましょう。
- サイトによっては直帰率が高いのが自然なものもある
- 測定とテストを繰り返す
サイトによっては直帰率が高いのが自然なものもある
すべてのサイトの直帰率が低いといったことはなく、内容によっては直帰率が高いこともあります。すぐに悩みが解消できるQ&Aページや、すぐに情報を把握できるランディングページなどです。
重要なのは直帰率ではなく、サイト運営者が想定しているアクションをユーザーがしているかどうかです。想定したアクションならば、離脱率が高くとも問題ありません。
しかし、離脱率が高いうえにユーザーが想定したアクションを起こさなければ、サイトを見直す必要があります。
測定とテストを繰り返す
Webサイト全般にいえることですが、改善方法を試したからといって離脱率の数値がすぐに変わるわけではありません。
また、離脱率が高い原因は1つではなく複数あるため、いくつもの改善方法に取り組んでいく必要があります。すぐに改善されるとは思わずに、測定とテストを繰り返して様子を見ましょう。
質の高いサイトはSeekNextへおまかせ
直帰率が高いページがすべて問題ではないものの、想定した行動をユーザーがとっていない場合は改善が必要です。内部リンクの設置や文章の読みやすさなどを見直して、ユーザーにとって有益だと感じるコンテンツになっているか見直してみましょう。
しかし、直帰率はすぐに改善されるものではありません。そのため、なるべく早く改善したいと焦るサイト運営者は多いのではないでしょうか。
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