MENU

ECサイト分析のポイント!見るべき指標や分析ツールもご紹介

「ECサイトの分析方法がわからない!」

「ECサイトの分析で見るべき数値は?」

「ECサイトの分析ツールが知りたい!」

など、ECサイトの分析についてお悩みではないでしょうか。

ECサイトの分析を行い、課題への対策を立てることは、売上の向上に欠かせません。本記事ではECサイト分析のポイントをご紹介します。分析に活用するツールなども併せてご紹介しますので、サイト運営に役立ててください。

目次

ECサイト分析を行う重要性

ECサイトはさまざまな数値を計測できるからこそ、積極的に分析する必要があります。数値を分析することで課題が見つかり、適切な改善策を考えられます。その改善策を実行することで集客数や売上の向上につながるのです。

特にECサイトの分析は無料で使える分析ツールが提供されており、コストをかけずに現状の把握ができます。ツールも比較的簡単に使用でき、かつ正確性もあります。しかし、ECサイトの分析を進めるにあたってさまざまな数値や指標の意味の把握が必要です。

ECサイト分析で見ておきたい指標

ECサイトを分析する際の指標は幅広くあります。ここでは最低限見ておきたい10種類の指標の意味や内容を確認しましょう。

利益率

利益率はECサイトの分析で重要視したい指標です。サイトの規模を端的に示す指標になるからです。利益率は「利益 ÷ 売上」で計算します。利益は「売上 – 支出」で求めてください。

利益率を算出して数値が低い場合は、人件費や管理費、原価などに課題を抱えている可能性があります。費用をかけすぎている箇所を見直して改善しましょう。

売上高

売上高もECサイトの指標では重要な項目です。売上高は単純に売り上げた金額の意味ではなく、消費税や返品分などの金額を差し引きます。計算式は「訪問者数 × CVR(CV率) × 顧客単価」です。

それぞれの項目の掛け算になるため、いずれかの数値が悪くなれば売上高も悪化します。売上高が落ちたときは、3つ項目それぞれの数字を確認し、落ちた数字をさらに細かく見ていくと課題が見つかります。どの項目に課題があるのかがわかりやすく、改善策も見つけやすいでしょう。

アクセス数

アクセス数はECサイトにどれだけのユーザーが訪問したかを示す指標です。延べ訪問者数を示す「セッション数」などと呼ぶ場合があります。

また、アクセス数が多ければよいわけではなく、ターゲット層が集まっているかが重要です。ターゲット層が集まっていなければCV率が改善されず、売上につながらないからです。アクセス数はさまざまな要因で変化するため、先を見据えた対策が求められます。

CV率

CV率は「CVR(コンバージョンレート)」などとも呼ばれ、ECサイトの訪問者数のうちで商品を購入した割合を示します。「購入者数 ÷ アクセス数」で計算が可能です。ツールを使って分析をする際は、計算不要で表示項目に含まれる場合があります。

CV率は売上高にも関係する指標であるため注視したいところです。仮にアクセス数が増えていても購入者が少ない場合は、購入者を増やすための施策が必要でしょう。

顧客単価

顧客単価は、ECサイトの訪問者1人当たりでどれだけの金額を使ったかを示す指標です。顧客単価が向上すれば、同じアクセス数であっても売上高や利益の向上につながります。顧客単価をアップさせるには、セット販売や割引販売などの施策が考えられます。

また、高額な商品を購入してもらうことも施策の一つです。高額な商品は販売個数を増やさなくてもよい代わりに、購入してもらうまでの具体的な方法を作り込む必要があります。

生涯顧客単価

生涯顧客単価はECサイトから顧客が生涯でどれだけ利益をもたらすかを示す指標です。「LTV(Life Time Value)」で示す場合があります。「生涯」とはいうものの、ECサイトにおいては1年間で訪問者1人当たりが使う金額を示します。

また、生涯顧客単価が高いほどリピーターが多い傾向です。リピーターは購入単価が高く新規顧客の獲得にも有利であるため、向上させたい指標です。

スクロール率

スクロール率はユーザーがECサイトのページをどれだけ下にスクロールをしたかを示す指標です。ページの最下部までスクロールした場合は、スクロール率が100%となります。数値が小さいほど、ユーザーがページの途中で離脱した結果です。

スクロール率が低い状態でユーザーに伝えたいことをページの下部に配置すると、うまく伝わらない可能性もあります。コンテンツの配置の変更やページ下部までスクロールしてもらえるような施策が求められます。

離脱率

離脱率はすべてのセッション(ECサイトへの訪問から離脱まで)のうち、該当ページがセッションの最後になった割合です。端的にいうと、どのページからユーザーが離脱したかがわかる指標です。

離脱率を把握すると、離脱率が高いページと低いページの傾向を分析でき、コンバージョンにつながっているかどうかが判断できます。

直帰率

直帰率はECサイトの訪問者が、最初のページのみの閲覧で離脱した割合を示す指標です。直帰率が高い場合は、ターゲティングに問題があるか、もしくはターゲティングのニーズやトレンドとずれたECサイトのデザインが原因かもしれません。直帰率に加えてスクロール率も低い場合は、ECサイト全体の早急な改善が求められます。

リピート率

リピート率は過去に購入履歴のあるユーザーのうち、再度購入をしたユーザーの割合を示す指標です。リピート率が高ければ、ECサイト自体や商品に対するファンが増えていると判断できます。

そのため、リピート率を高める施策はECサイトの収益基盤の確保につながります。リピート率を高める施策を積極的に取り入れましょう。

ECサイト分析の基本ステップ

ECサイトの分析で見ておくべき指標を踏まえて、実際の分析方法をご紹介します。ECサイトの分析は大きく分けて4つのステップがあります。

ステップ①:課題を洗い出す

まずは先述した指標で結果が悪い項目を一つずつ洗い出しましょう。ここで大事なのはデータを漫然と比較したり観測したりすることではありません。データ分析の目的や目標を明確にすることが必要です。さまざまな指標が悪化していた場合に優先順位をつけて対策する必要があるからです。

例えば「売上を上げたい」ときは売上高、「訪問者数を増やしたい」ときはアクセス数など、着目すべき指標に優先順位をつけましょう。

ステップ②:複数のデータを比較する

数値の悪化が見られる項目は、さまざまな角度からデータを比較していきます。データの比較は期間別、目標別、セグメント別などで実施します。期間別は前月や前年などと比較してください。

目標別では、目標数値とどれだけの開きがあるかを確認します。このとき競合サイトと比較すると課題が見えてきます。セグメント別では新規・リピーター・年代・性別・地域などを確認してください。ターゲットと乖離が見られないか詳しく確認しましょう。

ステップ③:課題解決のための施策を立案する

データをさまざまな角度から比較と分析をしたら、改善に向けて仮説を立てましょう。例えば、「顧客単価に問題があった」としたら、カート画面で関連商品やおすすめ商品を表示させる施策が考えられます。

分析に慣れないうちは改善策を見つけられない可能性があります。その際はCV(購入)に近いページから改善してみてください。ユーザーにとってインパクトを残せるように設計することで、全体的な課題の解決につながります。

ステップ④:施策実行後の効果検証をする

数値の改善策を考えて実行したら、一定期間後に効果を検証しましょう。施策を実行した項目の数値が目標に達しているかを確認し、目標に達していない場合は各種指標をもとに原因を再び分析してください。

効果検証はある程度の期限を設定(1か月後や3か月後など)して分析する必要があります。改善直後に数値が改善していないとしても、時間が経ってから効果を発揮するケースが考えられるからです。指標に対して結果が出るまでかかる時間も考慮してください。

ECサイト分析におすすめのツール

ECサイトの分析にはツールが不可欠です。下記で4種類のツールをご紹介しますので、特徴を整理し分析に役立てましょう。

Googleアナリティクス

分析ツールで最も有名といえるのが「Googleアナリティクス」です。Googleが提供している無料ツールであり、膨大な量のデータを計測できます。主にECサイトへの流入経路について分析できるツールです。

Googleサーチコンソール

「Googleサーチコンソール」もGoogleが提供する無料ツールです。主に流入時の検索キーワードや訪問後のユーザー行動を分析できます。ページやサイトへのアクセス数などの分析も可能です。

Googleデータポータル

「Googleデータポータル」もGoogleが提供する無料ツールです。蓄積している膨大なデータから必要な情報を抽出して、わかりやすく並べられます。SNSデータなどとの連携で、集客に関しても分析が可能です。

User Heat

「User Heat」はECサイト内のユーザーの動きを可視化できるツールです。Googleアナリティクスでは可視化できない箇所をわかりやすく表示します。スクロール率やクリック箇所などを分析して改善策の立案に役立てましょう。

ECサイト分析をして課題を解決しよう

ECサイトの分析は利益の向上に欠かせません。今回ご紹介した指標をさまざまな角度から分析して、課題を洗い出しましょう。

また、課題に対して適切な施策を立案して解消に取り組んでください。ECサイトの分析や施策の立案にはツールを活用して効率的な作業を心がけましょう。

ECサイトの分析や改善案の立案でお悩みの場合は、SeekNext合同会社までお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

佐藤潤嗣のアバター 佐藤潤嗣 SeekNext合同会社 代表

福岡県のホームページ制作会社の代表。システム会社、ホームページ制作会社に勤務した後、SeekNext合同会社を立ち上げる。福岡を中心に全国のサイト制作・運用に携わっており、実績は100を超える。
大手メディアサイト「比較ビズ」などの監修者も務めており、制作関係なら何でも相談して下さいの精神で活動している。

コメント

コメントする

目次