オンラインから商品を購入できるようになれば、より多くの人に商品を届けられます。しかし、オンラインから購入といってもECサイト、ネットショップのように専門用語が多く、いまいちわからない方が多いのではないでしょうか。ECサイトを構築するにあたって、用語の意味については把握しておきたいものです。
そこでこの記事では、よく間違われるECサイトとネットショップの違いについて紹介します。
ECサイトとネットショップの違いとは?
結論から述べると、ECサイトとネットショップに違いはなく、同じものを指しています。強いていうのならば、制作側の視点でいえばECサイトと呼び、消費者側はネットショップと呼びます。ECサイトとネットショップは同じであり、立場によって呼び方が異なると覚えておくとわかりやすいでしょう。
ECサイトとは
ネットショップとも呼ばれるECサイトとは、オンラインから商品を購入できるサービスのことです。居住地にかかわらず、ECサイトがあればどこからでも注文できます。
ECサイトは1990年代後半に楽天がスタートさせ、次いでAmazonが書籍販売を2000年にスタートさせています。その後、2009年にスマホが爆発的に普及し始めてから一気に市場が拡大しました。それから、徐々にECサイトとリアル店舗を融合させたサービスの展開が始まり、現在はより消費者の利便性を高めてファンを獲得していく取り組みが活発化しています。
ECサイトは日中仕事や育児で時間の自由が利かない人や近くに店舗がない人にとって、とても魅力的なサービスです。
ECサイトは主に2種類に分けられます。
- 自社サイト型
- モール型
ここでは、それぞれの特徴をみていきましょう。
自社サイト型
自社サイト型とは、独自ドメインで企業が作るサイトのことで、独立店舗が商品を販売しているイメージです。無印良品やAppleなどが自社サイト型に該当します。なお、自社サイト型の中にもさらに次の種類があります。
タイプ | 詳細 |
ASP | 基本機能が備わったテンプレートが用意されていて、すぐにECサイト運営を始められる |
パッケージ | 必要な機能がパッケージ化されたECサイトを自社サーバーにインストールして使用する |
オープンソース | 無料のソフトを用意したサーバーへインストールして使用する |
クラウドEC | サービス提供元のサーバーにECサイトを置くタイプのもの |
フルスクラッチ | すべて自分でECサイトの制作を行う |
ECサイトは高い技術力や資金がなくとも、誰でも簡単に立ち上げられます。月額数千円の利用料で使用できるものや、初心者向けのサービスを提供するものもあり、使用目的や得られる効果によって構築方法を選ぶだけでECサイト運営ができるのです。
モール型
モール型とは、1つの通販サイトに複数の店舗が並んでいるタイプのものです。楽天やAmazonといったものがモール型に該当します。モール型は1つのサイトに店舗があるため、集客率が高いのが特徴です。モール型は、テナント型とマーケットプレイス型の2種類があります。
タイプ | 詳細 |
テナント型 | サイトの中でも店舗ごとに商品が出品されているのが特徴。 |
マーケットプレイス型 | 出品といった形で商品が並んでいるのが特徴。 |
すでに信用度の高い大手ECサイトに出店できるため、集客力がありかつ消費者も安心して買い物できます。自社サイトの場合、名前が知られていないショップに個人情報を登録することに抵抗を感じる消費者も一定数いますが、「楽天」「Amazon」がバックについていれば不安を払拭できるのもポイントです。
ECサイトのメリット
ここでは、ECサイトのメリットについてみていきましょう。具体的なメリットは、次の2つです。
- ブランディングを自由に実現できる
- さまざまな人に販売できる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
ブランディングを自由に実現できる
ECサイトを自社で制作すれば、自由に商品に写真を掲載できたり、好きにデザインを決めたりできます。パッケージ型やオープンソースでも写真の掲載はできるものの、すでにテンプレートがあるため自由度は劣ります。一方自社でECサイトを構築すれば、デザインを自由に決められるうえ、文やコンテンツの配置などもすべて自由にカスタマイズできるのが魅力です。
さまざまな人に販売できる
ECサイトの特徴である「さまざまな人に販売できる」ポイントは、最大のメリットといっても過言ではありません。実店舗は実際に消費者に商品を手に取ってもらい、品定めをした後に購入してもらえるのが魅力ですが、近くに店舗がないとそもそも商品をPRすらできません。
しかし、ECサイトであれば消費者は自宅にいながら商品を購入できる点が大きなメリットです。さらに隙間時間や夜間のくつろぎ時間にも買い物ができるため、日中仕事で足を運べない人でも気軽に商品を購入できます。企業側としてもより多くの人に商品を販売できるのは、事業の拡大に欠かせません。
ECサイトのデメリット
ECサイトはメリットだけではありません。反対に悪い面もあります。具体的なデメリットは次の2つです。
- 価格競争になりがち
- マーケティングが必要
それぞれのデメリットを詳しくみていきましょう。
価格競争になりがち
現在は多くの企業がECサイトを運営しており、似た商品は増えています。スマホ、パソコン1台あれば簡単に情報を調べられ、安いショップを把握するのは容易です。「価格ドットコム」のように商品比較サイトも存在し、少しでも安く、お得に購入したいと思う消費者心理をくすぐります。
そうなれば、企業は顧客を逃さないように他社よりも価格を下げる価格競争になりがちです。結果として利益率が下がり、収益とコストが見合わない可能性も出てきます。価格だけに着目しがちですが、企業は事業を存続できるように安定した利益を生み出すことが何よりも重要です。
マーケティングが必要
ECサイトを開設したからといって、すぐに売れるわけではありません。SNSや広告を用いたマーケティングをしなければ、売上につなげるのは困難です。より多くの企業が参入しているECサイトだからこそ、マーケティングが欠かせません。マーケティングといってもSEOやSNSの知識、人を惹きつける文など、さまざまな知識を身につける必要があります。場合によっては、マーケティングのプロへ外注することもあります。
【構築】ECサイトに必要な機能
ECサイトにはさまざまな機能が備わっています。ECサイトで必要な機能は、次のとおりです。
機能 | 詳細 |
ショッピングカート | 商品を入れる必ず必要な機能 |
決済サービス | 商品を決済するための機能 |
受注管理・在庫管理システム | 商品の在庫管理、注文された商品を把握するための機能 |
ほかにもメール配信システムやアプリなどもありますが、それらはあると便利な機能です。売上拡大にもつながるため、状況をみて導入を検討してみてください。ただし、最初にさまざまな機能を詰め込んでしまうと、管理や運営に必要以上の手間が発生するため注意が必要です。
もしも自社で管理・運営が難しい場合は、制作会社に運用を依頼するのも検討してみるとよいでしょう。リソースに余裕がないと、セキュリティに抜け目が合ったり、サイトがうまく機能しなかったりする可能性があるため、人員と機能のバランスを考えるようにしてください。
【運営】ECサイトに必要な業務
ECサイトを運営するうえで必要な業務は、次のとおりです。
- サイト制作
- 更新
- 機能の実装
- SNSの情報発信
- Web広告の活用
- 梱包
- 発送
- カスタマーサポート
必須の業務は商品の仕入れ、ECサイトの制作から更新などが挙げられます。どの業務でも怠ると顧客満足度に大きく影響したり、顧客の獲得ができなかったりします。消費者に商品を欲しいと思われるには、プロモーションに力を入れて商品に付加価値をつけることが大切です。多くの企業がECサイトを運営しているからこそ、差別化を図っていきましょう。
なおSeekNextでは、写真撮影からSNS・広告運用などを行っています。気になる方は依頼を検討してみてください。
ECサイト制作はSeekNextへおまかせ
ECサイト制作は必要な機能が多く、行うべき業務は多岐にわたります。そのため、初めてECサイトを立ち上げる場合は、何から手を付けてよいのかわからないと悩まれる方がほとんどではないでしょうか。そこでおすすめなのが、制作会社への依頼です。
SeekNext合同会社であれば、30万円からECサイト制作を承っています。ECサイト制作はデザインだけではなく、構築から管理・運用の手間を考えなければなりません。さらに、ブランディングやマーケティングといった多くの知識も必要とします。
もしもECサイト制作を検討しているのならば、SeekNext合同会社へぜひ一度ご相談ください。
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