ホームページ作成の手段には、自社で作成する以外に、広告代理店や制作会社などに依頼する方法があります。外注すると、ホームページに関する専門的な知識がなくても、高品質のホームページを作ることが可能です。しかし、作成するホームページの種類や依頼する制作会社により、ホームページ作成の相場は大きく違ってきます。そこで今回は、企業のWeb担当者向けに、ホームページ作成の相場と費用を抑える重要なポイントについて解説します。
大手企業から中小企業、個人事業主などの多くのお客様のホームページ制作を担当してきた経験や知識を皆さんにお伝えします!
ホームページ作成費用の相場
ホームページ作成費用の相場は、ホームページに盛り込む機能やコンテンツ、制作会社などによってさまざまです。また、作成費用の相場は、ホームページの種類によっても異なります。
ウェブサイトには大きく分けて以下の4つがあります!
- コーポレートサイト
- ECサイト
- 採用サイト
- プロモーションサイト
ここでは、ホームページの種類別に、おすすめ企業やホームページ作成費用の相場について解説します。
コーポレートサイト
コーポレートサイトは、「企業の顔」として会社概要や社風など、企業に関係するさまざまな情報を伝えるホームページです。そのため「顧客」「株主」「求職者」などさまざまなステークホルダーが訪問します。
おすすめ企業
企業の認知度を高めて、自社の価値を高める取り組みをしたい企業や「株主」「従業員」「顧客」「取引先」などとのコミュニケーションツールとして活用したい企業におすすめです。
現在では多くの情報をネットから入手します。その際にコーポレートサイトは会社の情報を知るための最重要なツールとなります。現在、会社のサイトをお持ちでない方は制作をおすすめしています!
実際の例
以下のサイトは弊社で企画・制作をおこなったサイトになりますが、一般的にこのようなサイトをコーポレートサイトと呼びます。
- ページ数が少なめのコーポレートサイト
- 標準的なコーポレーションサイトの例
費用の相場
制作目的 | おおよその金額 |
---|---|
名詞代わりに作成 | 10万円~50万円 |
会社情報をパンフレットレベルで説明 | 50万円~100万円 |
ホームページから集客 または本格的なブランディングに活用 | 100万円~300万円以上 |
ECサイト
ECサイトは「Electronic Commerce(電子商取引)」のことであり、サービスを提供するホームページの通称です。わかりやすく言うと、インターネットを使って商品やサービスを販売するホームページのことです。
おすすめ企業
自社製品を販売したい企業や店舗以外の販路を見つけたい企業、そして既存の顧客以外へ商品展開したい企業におすすめです。
コロナ禍ということもあり、ECサイトの需要は年々増しています。これまでは対面だけの販売だった会社もネットでの販売に力を入れている傾向にあります。
実際の例
以下のサイトは弊社で企画・制作をおこなったサイトになりますが、一般的にこのようなサイトをECサイトと呼びます。
- 完全オリジナルデザインにて「Shopify」を用いて制作した例
費用の相場
制作目的 | おおよその金額 |
---|---|
最小限の機能で独自のECサイトを作成 | 20万円~100万円 |
オリジナルデザインやコンテンツでサイト構築 | 100万円~300万円 |
事業に合わせたECサイト設計・作成 | 300万円以上 |
採用サイト
採用サイトは、自社を志望している新卒や中途採用者に向けて情報を発信する求人募集のためのホームページです。
おすすめ企業
求人募集について、求職者に直接具体的な情報を伝えたい企業や自社の魅力を伝えたい企業におすすめです。
コーポレートサイトの場合、多くの場合が会社の商品やサービスを紹介するサイトになっており、採用サイトとはターゲットも目的も異なります。
採用を目的としたサイト制作することで、より多くの採用者へアピールすることが可能となります!
実際の例
以下のサイトは弊社で企画・制作をおこなったサイトになりますが、一般的にこのようなサイトを採用サイトと呼びます。
- 採用サイト
相場
制作目的 | おおよその金額 |
---|---|
最低限のコンテンツのみ | 30万円~50万円 |
オリジナルコンテンツを含んだサイト | 50万円~150万円 |
コンセプトや戦略を練り込んだ採用サイト | 150万円以上 |
プロモーションサイト
自社の「商品」「サービス」「企業自体」などを宣伝するためのホームページです。自社で販売している商品や企業自体をアピールして購買につなげます。
おすすめ企業
顧客に対して、商品やサービスを告知したい企業や新商品などの購入を誘導したい企業におすすめです。
特に価格の高い商品やサービスをプロモーションする際に作成されることが多いです。
サイトを通じて商品やサービスの魅力を十分に伝えるためにこだわったアニメーションや動画などを使用することも多いです。
相場
制作目的 | おおよその金額 |
---|---|
多少デザインにこだわったサイト | 30万円~60万円 |
しっかりしたデザイン・コンテンツ作成 | 60万円~100万円 |
本格的マーケティング仕様 | 100万円以上 |
ホームページ作成費用の相場 まとめ
どの種類のホームページであっても、質の高いコンテンツ作成や機能の追加などを行うと、相場は上がります。例えば、ECサイトは複数の機能を搭載させたりデザインにこだわったりすると、500万円以上の費用になります。上記の内容を参考に、作成費用にかかる相場の目安を把握しましょう。
弊社のサイトでは、作りたいサイトがおおよそどの程度で制作可能かわかる料金シミュレーションを設けています。この機会にぜひ、お試し下さい!
ホームページ作成の相場を決める3つのポイント
ここからは、ホームページ作成の相場を決める3つのポイントを紹介していきます。
ホームページ作成の相場を決めるポイントは、以下の通りです。
- ホームページ作成の目的を明確化
- 作成したいホームページの仕様
- ホームページ作成の依頼先
ホームページ作成にあたって重要なのは「どのような目的を達成したいのか」「そのために必要な仕様とはどういうものか」を明確にすることです。さらに、「だれに依頼するか」により相場は大きく異なります。それでは、相場を決める3つのポイントについてそれぞれ解説しましょう。
ホームページ作成の目的を明確化
まずは、ホームページの目的を明確にすることが大切です。なぜなら、目的が明確であれば、ホームページをどのような仕様にするのかの判断がスムーズに行えるからです。そのため、目的がはっきりしないと、余分なページを付け加えたり、必要なコンテンツが足りなかったりするなど、コストパフォーマンスも悪くなります。
また、目的が明確になることで、目的達成のために「どんなデザインがよいか」「どのようなコンテンツが必要か」などの次のステップへの具体的なイメージを描くことができます。
経験上、目的を明確化することが最も重要です!
目的を明確化することで「予算」「どんなホームページを作るのか?」「サイトの方向性」などを決定することが可能になります!
ホームページの仕様
ホームページの作成費用は、デザインや特別な機能が必要かどうかで大きく変化します。そのため、ホームページ作成で実現したいことは「要求仕様書」としてまとめておきましょう。
要求仕様書には「ホームページは集客が目的なのでこういうページ構造で」「デザインはこういう感じに」など、ホームページで実現したいことや、必要な機能をしっかり盛り込んでおきます。ホームページの仕様が明確になれば、相場も把握しやすくなります。
ある程度、こんな機能やデザインにしたいという理想像があれば制作がスムーズにいく可能性が高まります。
ホームページ作成の依頼先
目的や仕様が決まったら、ホームページ作成を誰に依頼するかを決めましょう。依頼先は大きく分けると「広告代理店」「ホームページ制作会社」「フリーランス」の3つがあります。それでは、それぞれの特徴について解説します。
広告代理店
広告代理店は、集客やマーケティング全般に優れているため、ホームページ作成後に戦略的な助言が欲しい場合に向いています。ホームページの作成全般を任せられますが、ホームページ作成能力はそれほど高くありません。複雑な機能やデザインは別会社に発注する場合があるため、発注する分だけコストが膨らむ可能性があります。
広告代理店に依頼するのは、大手企業や予算が十分に確保できる会社様がほとんどになります。
クオリティは高めですが、予算も高めです。
ホームページ制作会社
これまでに数多くのホームページを作ってきた経験があるため、ノウハウも豊富で、クオリティの高いホームページを作成できます。そのため、希望に沿ったデザインと機能を兼ね備えた、完成度の高いホームページが作成可能です。
また、簡易的なシステムや凝ったデザインが不要な場合、大規模な制作会社より中小規模の制作会社に依頼した方が安く済む場合もあります。ただし、規模だけでなく会社によっても作成費用は異なるため、見積を出してもらい精査する必要があるでしょう。
しっかりと制作会社の選定ができれば、コスパよく制作を進めることが可能です!一番おすすめする依頼先になります。
フリーランス
クラウドソーシングなどにより、ホームページの作成をフリーランスに依頼することもできます。メリットは、個人で請け負うため10万〜30万円と相場が安いことです。ただし、デメリットとして個人のスキルには幅があるため、希望するデザインや機能をフリーランスで実現できるかの見極めが難しいことが挙げられます。
コストを最も抑えることができる発注先になります。
ただし、質の悪いフリーランスも多いので、選定はかなり困難です。
ホームページ作成の費用を抑える方法5選
ホームページはその機能や作業内容により、多額の費用がかかることがあります。そこで、ホームページ作成の費用を安くするにはどうすればよいかを解説します。
複数の制作会社から見積を取る
費用を下げるには、複数のホームページ制作会社から見積を取って比較検討することが大事です。過去の制作実績や担当者の対応などから総合的に判断して、制作会社を選定します。
受注を優先する制作会社は、相見積していることがわかると、値下げした金額を提示するケースがあります。相見積を取ると、会社ごとの対応などで手間は増えますが、その分確実に費用の削減につながるので、ぜひ行いましょう。
多すぎても、選定業務だけで時間を取られるので、2~5社くらいに絞って相見積もりや提案を受けることをおすすめしています!
どのようなホームページにするか明確にする
ホームページを作成するにあたっては、自社と制作会社の認識のズレを最小限に抑えるために要件定義が重要です。作業内容や双方の役割を明確にすることで、ホームページ作成の作業を大幅に削減することができるでしょう。
例えば、ホームページのコンセプトだけを共有した場合だと、必要だと思っていた機能が、実は発注した制作会社では「対応できなかった」といった状況も考えられます。要件定義がしっかり定まっていれば、それを確認するだけで解釈の違いを正すことができます。費用削減のためには、どれだけ手戻り作業や無駄な作業を無くすことができるかが重要です。
デザインやコンテンツの素材を用意する
デザインの素材やコンテンツ用の原稿を自社で用意することができるのであれば、ホームページ作成費用を削減できる可能性があります。ホームページ作成で必要になるであろう写真やロゴなどのデザイン素材は、あらかじめ用意しておきましょう。イラストなどのデザイン素材の作成は、フリーランスに依頼すると単価を抑えることもできます。
また、コンテンツ用の原稿を制作会社に依頼してしまうと、費用が増加します。自社で原稿を用意できれば、自社のサービスをよく理解した文章になるうえ、原稿料を削減できるでしょう。
写真や動画の質はサイトのクオリティに大きく影響するので、依頼先に相談することをおすすめしています。
ホームページのボリュームを最適化する
複数のページを同一フォーマットで作成するのも一つの手です。ページ単位で完全なオリジナルデザインを作ると、膨大な費用と時間がかかります。そのため、複数のページを1つのフォーマットに統一できれば、ホームページのボリュームを減らし、費用を抑えることができるのです。
また、同一フォーマットに変更することにより「読みやすさ」や「ページの軽さ」の向上も期待できます。ホームページの見積は、1ページあたりで計算されるため、ページ数が増えるほど費用が増加します。色々なページをまとめて最適化することは、そのままコストの削減につながります。
サイトの設計はSEOやUIの観点からもとても重要な作業の一つですので、大まかなサイトボリュームを把握しておいて、それをもとに依頼先に相談することをおすすめしています!
システム・機能追加を最小限にする
複雑なシステムや機能を使用すれば、ホームページは魅力的になりますが、作業工数が増えて費用も増加します。いろいろな機能を追加したい気持ちはわかりますが、本当に必要な機能なのかをもう一度考えて、システムや機能の追加を最小限にするのも費用を抑えるポイントです。
判断に迷う場合は、再度ホームページの目的に合っているかを検討してみるとよいでしょう。
まとめ
今回は、ホームページ作成費用の相場や費用を抑える方法などについてご紹介しました。
必要な準備をせずにホームページ作成に着手してしまうと、作成費用が予算を上回ってしまうことがあります。そのため、事前にホームページ作成の目的を明確にして、要求をスリム化し、ホームページ作成にかかる費用の相場を正確に把握しましょう。
SeekNext合同会社では、クオリティの高いホームページ作成を適正な価格で提供しています。お客様の要望に沿った適切な提案から作成・運用までを行っておりますので、ご興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。
コメント